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ローコスト住宅のデメリット|長く住める家づくりを!

皆さま、こんにちは。
自然素材を大切に、職人の手づくりによる無垢の木の家「キグミノイエ」です。

今回のブログでは「ローコスト住宅」についてお話したいと思います。

ローコスト住宅とは
その名の通り、低価格で建てられる住宅のことです。
シンプル設計、材料の大量仕入れ、工程のカット、人件費削減、設備のグレードを下げるなどで低価格を実現。一般の注文住宅よりも安く購入できます。

今の家づくりの業界はローコスト住宅が一般的となり、1000万円台〜2000万円代で建てられる住宅ばかりです。安く住宅が手に入るのは、正直ありがたいことです。しかし安いものには安いなりの理由が隠れています。

ローコスト住宅が安い理由

・シンプル設計の規格住宅
規格住宅のため、既に決まっているいくつかの設計パターンから選ぶことが多いです。

・材料の大量仕入れでコスト削減
大量仕入れによって材料費を抑えます。

・人件費、広告費の削減
もちろん、営業や宣伝に力を注いでいるメーカーさん(FCなど)もいますので一概にはいえませんが、コストを削減する手法の一つとして、こうした理由が挙げられます

・設備のグレードを下げている
※建築基準法はクリアしているので法的に問題はありません
しかし、耐火性・耐震性・防音性・断熱性などは一般の注文住宅に比べると劣ります。
また、バスユニットやキッチンなどの設備も価格内で実現できるグレードとなります。

ローコスト住宅のデメリット

イニシャルコスト(初期費用)は安いけど、ランニングコストがかかる!
実はこれが一番心配なところ!
ローコスト住宅は安く購入できるため、イニシャルコスト(初期費用)は当然抑えられます。
作業工程の効率化や、断熱性能などを最低限に抑えることで、低価格を実現しているからです。

しかし断熱性能を抑えると、夏は暑さを、冬は寒さを感じやすくなります。
その分、冷暖房を多く使うことになって、結果として光熱費が高くなってしまいます

さらには定期的に訪れるメンテナンス

ローコスト住宅は安価ゆえに劣化が早く、メンテナンス費用もたびたび必要となるでしょう。
住宅は長く住まうものです。高い光熱費を何十年も払い続け、
メンテナンス費用もかかってくることを考えるとそれなりの価格となるでしょう。
そのため、長い目でみたとき、結果としてローコスト住宅は適正価格で建てた住宅より割高となってしまう傾向にあるのです。

断熱性能の低さゆえに、心配されるヒートショック
断熱性能が低いと、冬は寒く、夏は暑く感じやすいです。
とくに近年心配されているのが、冬場、家の中の急激な温度差によって起こるヒートショック現象です。

例えば、暖房の効いたリビングから、寒い脱衣所・浴室へ移動したとき、急激な温度差が血圧変動を引き起こします。
このとき身体にかかる負荷は大きく、場合によっては命にも関わる恐ろしい現象なのです。

断熱性能の低い家では、ヒートショック現象はとくに気をつけなければなりません。
ヒートショック現象を起こさないようにするには、家のなかの温度を一定に保つことです。
温度を一定に保つことで、体への負荷を減らし、健康寿命を伸ばします。
健康に過ごすことを考えた住宅では、医療費が抑えられたりするなどの利点もあります。

住宅性能や設備のグレードは価格内のグレード|オプション追加すると料金加算

安さゆえに、耐火性・耐震性・断熱性などはやはり劣ります。
標準搭載されている設備もほどほどのグレードです。
標準設備が悪いということは決してありませんが、ここでグレードアップを求めるとオプション料金が加算されます。
オプションを加えていたら、一般の注文住宅と同じくらいの価格になってしまった、なんて話は多々あるようです。

施工者の技術力の確認は必須!

ローコスト住宅は、低価格かつ短期間で施工します。
施工者の仕事の素早さが求められることになるのですが、ここに注意が必要です。

素早い仕事の全てが「ていねい」であるとは限らないのです。
低価格・短期間で素早くていねいな仕事をしてくれる施工者も当然多いです。

しかし、納期と予算が限られているなかでの施工となるので、信頼して施工を任せられる業者選びが重要です。
定期的に現場の見学などにいきましょう。

ローコスト住宅のメリット

・低価格
低価格だとローンを組みやすいなどのメリットがあります。

・建て替えしやすい
将来的に立て替えることを視野に含めている方なら、ローコスト住宅であることに問題はありません。
米国の住宅文化のように、年齢や環境の変化によって住宅を建て替えていくのであれば、ローコスト住宅はピッタリかもしれません。

長く住まうことを考えた住宅が、結果として経済面にも健康面にも良い

ローコスト住宅は、イニシャルコストは低いですが長く住むことを考えたとき、
トータルとしてかかる費用が大きくなってしまいます。

ランニングコストの削減は、家づくりを検討しているときには見逃しがちですが、住んでからのコストセーブは、設計する段階で考えられます。
キグミノイエでは、燃費計算をしっかり行いシュミレーションするので、どれほどのコストセーブが可能なのか数値として確認できます。

無垢の木を豊富に、壁材はシラスや漆喰などの自然素材を使用し、
住宅性能にこだわった自然素材の健康住宅で、環境にも身体にもやさしい家づくりを行います。

長く住まうことを考えた住宅は、結果として経済面にも健康面にもやさしいです。
イニシャルコストとランニングコストのトータルを視野に含めて、理想のライフプランを実現できればと思います。

そして、理想の実現のお手伝いができるよう、キグミノイエもサポートしてまいります^^

資料請求もお気軽にお申し付けくださいね。

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