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輸入箸

割り箸は森林破壊するって嘘?本当?

 

皆さま、こんにちは。
無垢の木と自然素材を豊富に使った、職人のていねいな手刻みによる「キグミノイエ」です。

今回のブログでは割り箸を取り巻く環境問題についてをお話いたします。

割り箸は環境にやさしい?

コンビニでお弁当を買えば必ずついてくる「割り箸」。
割り箸は私たちの生活の身近なところで使われるとても便利な代物です。

ただ、割り箸は使い捨てであることから、
資源の無駄遣いではないのか?森林破壊になるのでは?など、多くの議論がこれまでにされてきました。

過去に「割り箸論争」と呼ばれる議論が何度か行われてきたことから、
割り箸=森林破壊のイメージがどことなくあるのではないでしょうか。

結論からいうと、日本の木の箸や割り箸、つまりは国産材で作られたものに限っては、森林破壊にも資源の無駄遣いにもなりません
むしろ、本来捨てられるはずだった木の端材や間伐材を再利用した「環境にやさしい商品」だったのです。

キグミノイエの木の箸も環境にやさしい国産材!
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しかし日本の割り箸はほとんど輸入箸!

現状、日本で使われている割り箸は輸入したものが大半です。

日本で使われている割り箸の98%が輸入箸と言われています。
そして価格の安い中国産の割り箸が日本で最も使われています

・なぜ中国産の割り箸がこれほどまでに浸透したのか。

それは1990年代に入って、ファーストフード店や弁当屋が日本国内で増加したことがきっかけでした。
店舗の増加に伴い、安価で大量に入手しやすい箸が必要となり、大手商社が外国との輸入を始めました。
結果、価格の安い中国産の割り箸が求められるようになり、今の日本の輸入箸の99%を占めると言われています。

輸入箸っていけないの?

中国からの輸入箸は、日本の箸と製造の過程が違います。

日本では、捨てられてしまうはずだった木(端材や間伐材)を再利用して割り箸を作りますが、
輸入箸の多くは、違法伐採されたものです。
違法伐採は、その地域の法令などを守らず行われた伐採や、過剰伐採などのこと。これは山の循環や環境を害する行為です。

これまで割り箸の製造のためだけに、違法な森林伐採が行われ、森林が失われてきました。

そうした背景にある割り箸を日本が大量輸入し消費することで、輸入箸の良くない製造を促進させてしまいます。
だからこそ、近年では国産材の箸の使用を推進する企業が目立ってきました。

違法伐採のもと製造された輸入箸は使用を控えた方がいいですが。
伐採したら植林する、という山の循環を考えた計画的な伐採のもとに製造された箸は、むしろ環境にやさしいです。
とはいえ、どういう伐採で製造されたか、商品を手に取ってわかるわけではありません。
現状として私たちにできることは、日本の山と環境を整える国産材の箸の使用が好ましいのではないかと考えています。

まとめ

国産材の割り箸を使うことは、資源を再利用・再活用するだけに留まらず、
林業にかかわる人たちや日本の山に資金を還元し、それが日本の山の整備や活性化につながることが期待できます。

一部のコンビニエンスストアや飲食店では、国産材の割り箸の提供を積極的に行っています。
少しずつ、身近なところから、環境に対する意識を変えていけたらと思います。

キグミノイエも国産木材の製材屋として、家づくりの工務店として、
日本の山の循環をより良くするために、一層尽力してまいります。

こちらのサイト参考になりました^^
森林林業学習館 https://www.shinrin-ringyou.com/topics/waribashi.php

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